一般の道路や駐車場のクルマを撮影するのはクルマ好きにとって楽しいですよね。
しかしそれらをSNSにアップする際に気になるのがナンバープレートの処理。
ちょっとここで、一般的な修正方法とそれらのメリット・デメリットを整理してみました。
手法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
白や黒の単一色で塗りつぶす | 簡単 | 色が写真に馴染まないので不自然 |
モザイクをかける | (特になし?) | 写真の雰囲気に馴染まないので不自然 モザイクをかけるアプリ・ソフトが必要 |
ナンバープレート修正アプリを使う | 簡単 | スマートフォンでの操作なので作業がPCで完結しない |
この記事では上記の方法よりも圧倒的に簡単かつ綺麗に修正できる方法について解説します。
具体的には、Photoshopの「スポット修復ブラシツール」を使う方法です。
画像を使って解説するので初心者の方もすんなりやり方を習得できると思います。
この修正方法を使うと以下のようなメリットがあります。
- 操作が簡単かつ作業スピードが速い
- 綺麗かつ簡単な仕上がり
- 写真ファイルの管理面でも都合がいい(PhotoshopとLightroomの連携)
特に仕上がりの自然さとスピードが速い点は一番のメリットかと思います。
このやり方を覚えると、上の写真のような修正がだいたい1枚あたり30秒以内ぐらいで簡単にできるようになります。
必要なもの:Lightroom&Photoshop
AdobeのLightroom ClassicとPhotoshopを使って修正していきます。
両ソフトはAdobe Creative Cloudのフォトプランで利用でき、月額約1,000円のサブスクリプションです。
クラウドストレージも20GBまで使えるし、20GBで不足する人は1TBまで拡張することも可能。
Lightroomは撮影→取り込み→現像→書き出しといった撮影にまつわるワークフローと撮影後のデータの管理に威力を発揮するアプリで非常に有用です。
またPhotoshopは今回ご紹介するような高機能なツールが多く盛り込まれており、写真編集ソフトの定番製品です。
そんな両ソフトを月々1,000円ちょっとで利用できる上に20GBのクラウドストレージまでついてくるCreative Cloudフォトプラン。
どう考えてもバーゲンセールです。
ナンバープレートを修正する手順
それでは以下に具体的な手順について解説していきます。
手順は次の4ステップです。
- 写真をPhotoshopで開く
- 修正部分を拡大する
- スポット修正ブラシで修正する
- 保存する
簡単なので順番に解説していきます。
ステップ① 修正したい写真をPhotoshopで開く
現像のステップは飛ばしますが、まずは写真を自分のお好みで仕上げてください。
画像の上の任意の場所で右クリックしメニューを呼び出して、「他のツールで編集」→「Adobe Photoshop 2020で編集」をクリック。
こうすることでLightroom Classicに取り込んだ写真をLightroom Classicのカタログに関連付けたままPhotoshopで開いて編集することが可能になります。
ステップ② 修正部分を拡大する
- 「ルーペ」ツールで修正作業がしやすい大きさに拡大(上図①)
- 「スポット修復ブラシツール」を選択(上図②)
ステップ③ スポット修復ブラシツールで修正する
- 上図①の枠内をクリックし設定画面を呼び出し
- ブラシの太さ(上図②)をピクセル数で設定
- 「種類」を「コンテンツに応じる」に設定(上図③)
ブラシの太さはナンバープレートの高さの20%〜30%ぐらいになるよう意識して設定しています。
「コンテンツに応じる」は名前の通りコンテンツに応じて周囲の色柄・明るさなどに調和するようにいい感じにやってくれる機能です。
ブラシの太さを設定したら、上図のようにナンバープレートの文字を覆うようにブラシで塗りつぶしていきます。
一度に全部塗りつぶそうとせず、塊ごとに分割して塗りつぶしていくのがコツです。
一筆でこの状態になりました。
「30」の部分を消しましたが、下部にボンヤリと数字の端部が残ってしまったのでその部分を修正します。
その他の印字も同様に消していきます。
全部の印字を消しましたが、ゴミのような小さな点々(赤丸で囲んだ部分)が気になるのでブラシでクリックし、消していきます。
点々を消したら、完成です!
今回はナンバープレートを固定しているボルトを残していますが、ここも消しちゃってもいいと思います。
ステップ④ 保存する
完成したらルーペで全体を表示に戻し、修正の状態を確認します。
修正漏れや不自然な部分がないか確認し、問題なければ保存します。
- 「ルーペ」ツールの状態で「 Command + 0」キー・・・全体表示に戻る
- 「Command + S」キー・・・保存
ファイルが保存されたのを確認したら、Lightroomに切り替えます。
Photoshopで「保存」を行った後でLightroomを開くと、ナンバープレートを修正した画像がLightroomのカタログに取り込まれていることが確認できます。
これで作業は完了です。
あとは、JPEGに書き出すにしても、その後の画像データの保管にしても、Lightroom Classicに取り込んだその他の写真データと同じワークフローで管理・完結できます。
ちなみに画面下部のカタログのサムネイルを表示すると、オリジナル画像と並んで表示されていることが確認できます。
また、ファイル名は「(オリジナルファイル名)-Edit.tif」となっています。
Lightroom ClassicのファイルをPhotoshopで編集してLightroom Classicに戻すとTIFF形式で保存されます。
1枚30秒で完成するナンバープレート修正の方法まとめ
以上、Photoshopを使って1枚30秒で完成するナンバープレートの修正方法をご紹介しました。
- 写真をPhotoshopで開く
- 修正部分を拡大する
- スポット修正ブラシで修正する
- 保存する
上記のようなシンプルな手順で作業を完結することができます。
操作と修正の勘所を掴めば、1枚あたり30秒以内で修正できるというのは本当です。
それくらい簡単に処理することができます。
またこの方法は簡単かつ速いだけでなく、写真データがLightroomのカタログの外に出ていくことがないため、写真データ管理もLightroom Classicに一元化した状態を維持することができます。
Lightroom ClassicとPhotoshopを使うと写真周りのワークフローが簡単かつ迅速になり、ファイルの管理も容易になるので非常に便利です。
月々1,000円ちょっとのサブスクリプションですが、かかる手間や時間の削減とストレスの排除を考えると、お値段以上の価値を提供してくれるサービスと感じています。
というわけで以上、Photoshopを使って1枚30秒で完成するナンバープレートの修正方法でした。
それでは、また。
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