超簡単な計算式を解説!楽天銀行の普通預金利息の計算方法とは?

楽天銀行の普通預金利息が振り込まれました。

楽天銀行は楽天証券と預金を連携させる「マネーブリッジ」を利用すると、普通預金の金利が0.1%にもなります。

楽天銀行の通常金利が0.02%、一般の銀行が0.001%程度であることを考えると、まさに破格の金利です。

株式投資のリターンと比べれば微々たるものですが、無リスクのリターンです。

もちろん残高にもよりますが、余剰資金を半年預けただけでランチ1回分ぐらいにはなるなど、案外バカにできません。

お金持ちほど一見少ないリターンやコストに注意を払うとも言います。

自分の資産や支出の細部を点検することはお金持ちへの第一歩と言えるかもしれません。

楽天銀行はATM利用手数料や振込手数料も取引ランクに応じて無料となるなどメリットの多い銀行で、我が家も利用してます。

楽天証券と組み合わせると楽天ポイントの還元率もアップし、資産形成世帯にとってはありがたい限り。

そんな楽天銀行の普通預金利息が昨日振り込まれたのでSNS上ではちょっとした話題になっていました。

しかし、株式投資や資産形成に取り組んでいる人たちの間でも意外と金利計算の方法を知らない方、理解していない方っていらっしゃるようです。

そこで今日の記事では、楽天銀行の普通預金利息の計算方法と、簡単な計算式を解説しようと思います!

目次

楽天銀行の普通預金利息 簡単な計算式を大公開!

早速結論から提示しますが、楽天銀行の普通預金利息は以下の簡単な計算式で計算することができます。

どうでしょう?これなら簡単に計算できそうですよね!?

SNSを眺めていると「3月末の残高に対して受取利息が少ない・・・」とお嘆きの人たちがチラホラと見えました。

楽天銀行の普通預金利息は毎日0時の最終残高(千円以上)に対して日割計算されます。

つまり3月末に一瞬だけ残高を多くしても金利をたくさんもらえる訳ではない、ということです。

楽天銀行の普通預金利息 正式な計算方法は?

実は上図に示した算式は正式な計算方法を僕なりに省略し簡便化した計算方法です。

では、実際のところ正式な計算方法はどのようになっているのでしょうか。

楽天銀行のページによると

楽天銀行の普通預金利息の計算方法を説明しているページを覗いてみます。

「金利計算方法」として以下の記載がありました。

  • 毎日の午前0時における最終残高1,000円以上について毎年3月31日と9月30日に、ウェブページ上表示する毎日の利率によって1年を365日とする日割計算のうえ普通預金に組入れます。
  • 付利対象期間は、3月31日の場合は9月30日から3月30日まで、9月30日の場合は3月31日から9月29日までとし、いずれも両端入れとします。

なんか小難しいような記載ですね。

要するに・・・

正式な記載は小難しいですが、一つ一つ噛み砕いていくと、こういうことです。

  1. 利息計算の元金は毎日午前0時の残高(1,000円以上)
  2. 利率はウェブページに表示する毎日の利率を適用する
  3. 毎日の残高に対して1日ごとの利息計算なので1年を365日とする日割計算により行う
  4. 利息は毎年3月31日と9月30日に組み入れる
  5. 3月31日に組み入れる利息の計算期間は前年9月30日から3月30日まで
  6. 9月30日に組み入れる利息の計算期間は3月31日から9月29日まで
  7. 計算期間はいずれも両端入れとする

一文に含まれている複数の要素を一つ一つに分解すると理解しやすいですね。

両端入れ(りょうはいれ)とは、利息計算の際の期間の数え方のことで、初日と最終日を両方期間に含めることです。

一方、初日または最終日の片方だけを期間に含めることを片端入れ(かたはいれ)と言います。

9月30日〜3月30日、3月31日〜9月29日として期間が重ならないように定めてあるので、両端入れでOKなわけです。

正式な計算方法

銀行が定めている正式な計算方法を理解できたので、正式な計算方法を計算式に表してみましょう。

受取利息=(9月30日の預金残高 x 0.1% ÷ 365 + 10月1日の預金残高 x 0.1% ÷ 365 + 10月2日の預金残高 x 0.1% ÷ 365+ 10月3日の預金残高 x 0.1% ÷ 365+ 10月4日の預金残高 x 0.1% ÷ 365 + 10月5日の預金残高 x 0.1% ÷ 365・・・・ + 3月30日の預金残高 x 0.1% ÷ 365)x 0.79

あああああああ、超面倒くさい!!!

正式な計算方法が超面倒くさいので、以下のような簡便法をご紹介したというわけです。

なお、上でご紹介した数式では以下を前提としています。

  • 利息計算期間の始め(9月30日)〜終わり(3月30日)まで預金残高があること
  • 金利が利息計算期間を通じて一定であること

ですので、例えば以下のようなケースでは実際に応じて調整が必要となります。

  • 利息計算期間における預入期間が6ヶ月に満たない場合
    ex)口座開設直後のため預入期間が6ヶ月もない、等
  • 利息計算期間の途中で適用金利が変動した場合
    ex)マネーブリッジ利用による優遇金利適用開始月が利息計算期間の途中である場合、等

なぜ簡単な計算式が成り立つのか?本当に正確なの?

計算方法は分かったけど、簡便法は本当に正確なのか?という声が聞こえてきそうです。

論より証拠なので、単純なモデルを組んで表計算ソフトで試算してみました。

試算の前提
  • 利息計算期間は2020年9月30日〜2021年3月30日
  • 利率は期間を通じて0.1%で一定(マネーブリッジ利用金利適用)
  • スタート時の預金残高5百万円
  • 毎月25日に給与として30万円入金
  • 毎月27日に楽天カード支払額として15万円出金

試算結果は下図の通りとなりました。

表が180行を超えるので途中を省略していますが、計算結果はご覧の通り概ね一致しました。

「6円の差額が出ている!」というご指摘もあるかもしれませんが、これは計算期間を単純に半年ごと=0.5にしている(÷2の部分)せい。

試しに182日÷365日=0.49863で計算式を組み直してみると、ちゃんと一致しました。

普通はそこまでする必要は無いと思うので、ざっくりと÷2(あるいは x 0.5)でいいです。

それよりも預金の平均残高のほうが誤差が大きくなるかなと思います。

今回の資産は単純なモデルを使ったので一致しました。

しかし実際に平均残高を求めるのはできますが面倒くさいし、正直そこまでやる必要はありません。

説明は省略しますが、日数ベースの加重平均である必要があるのでそこだけ加味すればそこそこの精度が出せるんじゃないかと思います。

やり方は色々とあると思いますのでお好みと許容範囲内の手間で試算してみてください。

まとめ:利息計算の方法を理解してマネリテを上げよう

以上、楽天銀行普通預金の金利計算の方法について解説しました。

普段から株式投資や資産形成に取り組んでいる人たちであっても、金利計算が意外に理解されていない印象を持ちました。

金利計算を誤りがちな主な理由
  • 金利は年利で表示されているので期間に応じて割らないといけない(日割計算、月割計算など)
  • 金利を何に掛け合わせたらいいか(元金はいくらなのか)が曖昧

金利計算が分からない、間違ってしまうという主な理由は上記のような感じでしょうか。

反対にいえば、上記を間違いなく掴んでしまえば今回ご紹介した計算のように、要所を押さえつつある程度正確な計算式を導き出すことが可能です。

金利計算はマネーリテラシーの基礎科目。

がっちり理解して一緒にマネーリテラシーを磨いていきましょう。

それでは、また。

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