我が家は妻と2人で家計管理と資産運用に取り組んでいます。
マネーフォワードMEを活用して収支を管理し、収集したデータをMacでスプレッドシートに入力し、管理しています。
以前は我が家のパソコンは僕のMacBook Proが1台だけで、妻と融通しつつ使っていました。
しかし最近、妻用にMacBook Air(M1チップ搭載)を購入し我が家のMacは2台になりました。
これまではMacOSに標準搭載されているNumbersというスプレッドシートアプリを使っていたので、当初は2台のMac間でデータを共有できるよう手持ちのNASを使ってファイル管理することを考えていました。
しかしGoogleの無料アプリ、Googleスプレッドシートを試しに使ってみたところ、ファイル共有や同時編集も非常に簡単にできてとても便利ということが分かりました。
我が家ではこれまでの家計管理・資産管理用のNumbersのファイルをGoogleスプレッドシートに変換し、妻と2人でクラウドで共有しています。
Googleスプレッドシートとは
Googleスプレッドシートとは、簡単にいえば無料で使えるGoogle版エクセルです。
エクセルの他にもMicrosoftのOfficeで提供されている主要なアプリケーションの代替機能が提供されています。
- Excel → Googleスプレッドシート
- Word → Googleドキュメント
- PowerPoint → Googleスライド
これらはすべてGoogleアカウントを使うことで無料で利用することが可能です。
また、ファイルはGoogleのクラウドストレージ領域に保存され、15GBまで無料で利用可能です。
家庭用にスプレッドシートやちょっとした写真などを共有するくらいの用途であれば十分な容量だと感じます。
Googleスプレッドシートのいいところ
最近少し使ってみただけなのですが、Googleスプレッドシートは以下の点が優れていると感じています。
無料で使える
無料で使えるのは非常に大きなアドバンテージです。
仕事で使うのであればMicrosoft Officeを使うと思いますが、家計管理や資産管理用途なので本家Excelのような高機能は正直オーバースペックです。
Googleスプレッドシートは無料の分、フルスペックとはいきませんが、割り切って使えるレベルだと思います。
ファイルの共有が非常に簡単
ファイルの共有が非常に簡単です。
例えばMacOSに標準でインストールされているNumbersも無料で使うことができますが、異なるユーザー間でファイルを共有するなら、オンラインのクラウドサービスを利用するか、自宅のNASなどを利用することが必要です。
しかしGoogleスプレッドシートならそもそも作業自体をオンラインで行いますし、ファイルの共有もメールでファイル共有用URLを送信するか、共有用のフォルダを作成するだけで非常に簡単です。
クラウドに常に保存される
オンラインでファイルを操作・保存するため、作業中のファイルは常にクラウドに保存されます。
せっかく頑張って作ったファイルを保存せずに閉じちゃったとかエラーで消失しちゃったということが未然に防げます。
ファイルを共有しているユーザーと同時に編集が可能
共有中のファイルを他のユーザーと同時に編集することができます。
例えば我が家では家計管理用ファイルや資産管理用ファイルを妻と同時に編集することができるので、お互いの作業が完了するのを待つ必要がありません。
また、2台のパソコンでそれぞれ自分の画面を見て話し合いながら作業を進めることも可能というのも大きなメリットだと感じます。
使い心地がExcelに似ている
NumbersはMacOS用のアプリケーションなのでExcelと違って当然で、使い心地も違うのは当然なのですが、仕事でExcelを使い慣れているとちょいちょい戸惑うことがあります。
Excelが正解だとかNumbersが間違っているというわけではないレベルの事柄なのですが、それぞれ違うお作法で使うというのが少しストレスでした。
その点、Googleスプレッドシートも完全にExcelと同じというわけではないのですが、だいぶExcelと同じような感覚で使用することができるのは利点です。
Googleスプレッドシートのデメリット
上記の通りGoogleスプレッドシートはメリットが多数あるのですが、完璧ではありません。
使いづらいなと思う点などのデメリットもあります。
セルを選択してEnterキーを押さないと入力できない
Googleスプレッドシートでは、カーソル(四角い枠)が表示されている状態でキーを押しても入力ができません。
目的のセルにカーソルを持っていき、Enterキーを押さないと編集状態にならないのです。
思うにこの作法はGoogleスプレッドシートの一番大きなデメリットだと思います。
何かの設定で変更できるならいますぐにでも変更したいぐらい、使いにくいと感じます。
ExcelもNumbersもカーソルを持っていきキーを押すだけで編集状態になるので、これに慣れている僕としては非常に使いづらさを感じます。
UIや画面の美しさはNumbersに圧倒的軍配
UI、画面やフォントの表示はNumbersが圧倒的に綺麗です。
この点はExcelも大したことないですしスプレッドシートというアプリケーションにおいてはあまり重視される点ではないですよね。
しかしNumbersの綺麗さに慣れているとたまに残念に思うことがあります。
ショートカットキーがExcelとは大きく違う
Excelの作業効率化のキーはショートカットキーの駆使です。
しかしショートカットキーがExcelとはだいぶ違っていて、またショートカットが割り当てられていない機能もあります。
本家Excelのようにオリジナルのショートカットを割り当てることができればいいのですが、出来なさそうです。
セルの書式設定が使いにくい
Excelの場合は「セルの書式設定」が基本的に1箇所に集められています。
しかしGoogleスプレッドシートではExcelでいう「セルの書式設定」というコマンドが無さそうです。
当然、「command + 1」というショートカットキーも使うことができません。
罫線の設定や表示形式などはそれぞれの機能をメニューバーから設定する必要があります。
編集中の画面の動き方などは不自然
これはブラウザ上で動かしているので仕方ない点があるのだと思いますが、スクロールなどの画面の動き方が少し不自然な点が気になる場合があります。
広大なスプレッドシートを作成したりするとそれが目立ちます。
また関数を組んでいる最中に参照範囲を入力する際は画面が動かなくなってしまう点も少し不満です。
範囲のセルを予め覚えて手入力することで対応しています。
自宅のMacBook Pro(Air)はマウスを使わずトラックパッドのみなのでもしかしたらマウスを使うと違うことがあるかもしれません。
まとめ:Googleスプレッドシートは家庭用アプリとしてとてもオススメ
以上、Googleスプレッドシートを家庭の家計管理・資産管理用アプリケーションとして利用してみてのメリット・デメリットのご紹介でした。
GoogleスプレッドシートはGoogleのアカウント上で無料かつクラウドで利用でき、非常にメリットが多いです。
多少至らない点、不満点もありますが、無料版だし、家庭用だから、と思うと割り切れる点ばかりかと思います。
それよりも他のユーザーとの共有が簡単、他のユーザーとの同時編集が可能などのメリットは非常に大きいと感じています。
みなさんご存知の通りExcelはとても高機能なので完全な代替ソフトにはなり得ないとは感じますが、家庭用として使うのであれば全然支障がないです。
むしろ他ユーザーとの共有を前提とした使い方をされている方には是非ともオススメしたいアプリケーションと思います。
それでは、また。
コメント