【初心者でも簡単・綺麗に撮れる】Lightroomのテザー撮影を解説

家でのブツ撮りや自撮りなどで構図や露出の確認に時間と手間がかかってしまった経験はありませんか。

初心者の方には聞きなれないかもしれませんが、テザー撮影を行うことで写真が簡単に、しかも上手に撮れるようになります。

テザー撮影とは
  • カメラとPCをケーブル等で接続し撮影した写真をパソコンのモニタで確認しながら撮影すること
  • カメラの背面液晶と比べて写真を細かくチェックすることが可能

昨日のFUJIFILM X100Vの外観の撮影はテザー撮影で行いました。

非常にスムーズかつ簡単に撮影を進めることができました。

カメラとPCを接続して撮影なんて聞くと、なんだか難しそう・・・と思うかもしれません。

しかし実際には撮影の難易度を下げることができ、あとで確認したら失敗写真ばかりだった、なんて落胆することを防げます。

カメラの背面液晶は小さいので実際の仕上がりがイメージと違ったなんていうことはしょっちゅう起こります。

ブツ撮りのありがちな失敗例
  • 写真の仕上がりが暗すぎた/明るすぎた
  • ピントがずれていた
  • 写真の隅が見切れていた
  • 余計なものが写り込んでいた

テザー撮影を行うと、撮影した写真をその場でPCのモニタで確認しながら微調整できます。

だから上記のような失敗例を回避することができるんですね。

そういう意味でテザー撮影はむしろ初心者の方にこそオススメしたい撮影法です!

そんなわけで、Lightroom Classic CCを使ったテザー撮影のやり方について解説していきたいと思います。

目次

テザー撮影のメリット

具体的なテザー撮影の手順を解説する前に、テザー撮影のメリットについて説明したいと思います。

テザー撮影のメリット
  • PCの大きな画面で写真を確認しながら撮影を進められる
  • 撮影結果を共有しながら撮影を進められる
  • 撮影データの安全性を高められる

以下、順に解説します。

PCの大きな画面で写真を確認できる

テザー撮影ではカメラをPCに接続します。

撮影した写真はカメラの背面液晶ではなく、PCの画面に表示されます。

そのため露出やピント、構図などが確認しやすいです。

カメラの背面液晶の明るさとモニタで見た際の明るさが違うなんていうことはよくある話です。

また例え13インチのノートPCでもカメラの背面液晶と比べれば画面は格段に大きいです。

そのため撮影結果を見てピントが微妙にズレているとか、ピント位置はここがいいんじゃないか?とか気づきやすいです。

また画面の隅が見切れているとか、逆に余計なものが写り込んでいるとかにも気づくことができます。

撮影結果を共有しながら撮影を進められる

またPCに撮影結果を表示することで、共同で撮影作業をしている人と共有しやすいです。

カメラの背面液晶を複数人で覗き込むのは難しいですが、PC画面なら簡単です。

また例えば自撮りする場合などにもPCの画面を自分側に向けておけば撮影結果の確認が容易です。

我が家では夫婦2人の写真を家の中に三脚を据えてライティングして一眼レフで撮影なんてことを行いますが、その際にもテザー撮影が威力を発揮します。

わざわざカメラまで行って背面液晶を確認するという手間が省けるので時短にもなります。

撮影データの安全性

我が家ではNASを構築していて、PCに取り込んだ写真データは自動的にNASにバックアップする設定にしています。

テザー撮影では撮影データはSDカードに保存されずそのままPCに取り込まれます。

ですので撮影したデータは撮ったそばからNASにバックアップされていくというわけです。

NASに限らず撮影データをバックアップする仕組みを整えている方は多いと思います。

テザー撮影はデータの安全性を高める意味でも有効です。

Lightroom Classic CCでのテザー撮影のやり方

それでは、Lightroom Classic CCでのテザー撮影のやり方について、NIKON D750を用いて説明していきます。

準備するもの
  • 長めのUSBケーブル
  • またはカメラ同梱の純正ケーブル+USB延長ケーブル

カメラ同梱のUSBケーブルは長さが短いので長めのケーブルか、延長ケーブルがあると便利です。

テザー撮影の手順①:カメラとPCをケーブルで接続する

まずはカメラとPCをケーブルで接続し、電源を入れます。

テザー撮影の手順②:テザー撮影の開始

Lightroom Classic CCを起動し、ファイル→テザー撮影→テザー撮影を開始、と進みます。

上のような画面が表示されるのでセッション名を任意で入力します。

分かりやすい名前ならなんでも大丈夫です。

次にファイル名のルールを選択します。

これもお好みでなんでもいいです。

僕はデフォルトの「セッション名 – 連番」にしています。

その後、「OK」ボタンを押下します。

テザー撮影の手順③:実際に撮影する

テザー撮影を開始すると上のような画面になります。

細長い黒いバーに、現在の露出設定やWB設定が表示されていて、かつ画面で設定変更ができます。

また、右端の丸いボタンはシャッターボタンで、これをクリックすることでシャッターが切れます。

このようにテザー撮影は撮影結果を画面で確認できるだけでなく非常に便利な機能も備わっています。

そんなわけで撮影した写真がこちら。

このようなブツ撮り写真なら何も苦労することなくあっという間に撮影することができてしまいます。

テザー撮影の手順④:現像

ファイル名から分かる通り5枚目で「上がり」です。最初の3枚は露出設定の試し撮りなので実質2枚で完了です。

テザー撮影のデータは撮影したそばからLightroom Classic CCのカタログに取り込まれていきます。

ですので撮影しつつ現像を行うことも可能です。

撮りっぱなしにレンズのプロファイル補正のみ適用しました。

他にいじるところは無さそうです。

撮影完了

撮影が終わったら、ファイル→テザー撮影→テザー撮影を停止、で終了です。

カメラの電源を切り、ケーブルを取り外してください。

お疲れ様でした。

まとめ:テザー撮影を行ってお手軽に綺麗な写真を撮っちゃおう

以上がテザー撮影のメリットと手順でした。

拍子抜けするほど簡単だと思われたのではないでしょうか。

にも関わらず仕上がりをPC画面で確認しながら確実な撮影を進めることができます。

テザー撮影を行うことで写真撮影にかかる時間を短縮し、撮影のクオリティも上がります。

ブロガーの方なら写真撮影にかかる時間を短縮し記事執筆に時間を割けるようになりますよね。

そんなわけで、テザー撮影のメリットと手順のご紹介でした。

なおLightroom Classic CCは多くのカメラのテザー撮影に対応していますが、自分のカメラが対応製品かどうか確認したいという方はAdobeのテザーカメラサポートの対応機種リストを確認してください。

それでは、また。

撮影機材
  • NIKON D750
  • AF-S Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
  • NIKON D5500
  • SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM
  • GODOX TT600
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