すべての知識労働者必読!『コンサル一年目が学ぶこと』にはオフィスワーカーの基礎スキルが詰まっていた。

先日、『コンサル一年目が学ぶこと』(大石哲之著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)を読んだのですが、すべての知識労働者必読の書だと感じました。

タイトルは『コンサル一年目が学ぶこと』となってはいますが、書籍内にある通り、コンサルではない一般の会社員も身につけるべきノウハウやスキルなどが著者の具体的な経験を交えつつ紹介してあります。

本書に書かれている内容を知っているよ、実践しているよ、という方もいらっしゃるでしょうが、そういう場合はご自身の部下や後輩に勧めてあげるとか、後進の指導に活用されるという手もあるんじゃないでしょうか。

目次

本を読んで僕が実践したいと思ったこと

  • 「考え方を考える」という考え方

なんだかトートロジーのようですが、本の中の見出しの一つです。引用します。

仕事にとりかかる前に、まずどう考えたら答えが出るのか、その道筋を考える。そのアプローチ法でいいのか、手順の段階で合意をとってから、作業に入る。

大石哲之『コンサル一年目が学ぶこと』(ディスカヴァー・トウェンティワン)

どういうことかというと、成果物の作成にかかる前に、仕事を設計するということですよね。

成果物を作成するためにどのような材料を、どんなふうに集めて、それをどんなふうに組み立てる、そしたらこんなイメージの成果物が完成する、というような「設計書」を作成し、それを上司やクライアントと共有し、承認されてから成果物の作成にとりかかるということです。

たまにありますよね。「えっ、なんでそんなやり方したの?」とか「いや、そもそも前提がおかしいよね」なんていうこと。

一見まどろっこしくて遠回りのようですが、こういうやり方をすると作業の手戻りが無く容易に軌道修正できるので非常に大事なプロセスだと感じます。

実は既に実践していた

しかし実はこのメソッド、僕も知らず知らずのうちに実践していました。

というのも、上司がこの「設計書」をまず考えさせるタイプだったからなのです。

上司はこういうメソッドを知っててやっているのか僕には分かりませんが、僕は知らず知らずのうちにこういう仕事の進め方で指導されてきました。

実は今の上司とはくっついたり離れたりを繰り返しており、最初に部下になったときから数えるともうそろそろ10年経つんですね。で、数年前に先に転籍して上司じゃなくなってから昨秋の転籍でまた僕の上司になるまで数年間の空白がありましたが、その間、僕は仕事のやり方や進め方で物足りなさを感じていました。

転籍前の上司は「設計書」の話をしても最終成果物を見ても、なんでも「君に任せます」ばっかりで全然議論になったこともなかった気がします・・・。

知らない間にコンサル流仕事術の一端を教え込まれていたのだなと思いました。

気づいたら教え込まれていたメソッドでしたが、なんとな〜くの感じでやっていた頃よりも具体的にイメージとコンセプトが明確に掴めたので、実践に弾みが付いてくる感じがしています。

他にも有用だと思うメソッドが紹介してあります。

上記の他にも有用だと思われる仕事術や思考法などが紹介してあります。

  • 結論から話す
  • 数字というファクトで語る
  • 仮説思考
  • 本質を追求する思考
  • 議事録書きをマスターする
  • エクセルやパワーポイントの作成術、、、など

議事録書きやエクセル、パワーポイントの作成術なんていうのはマスターしている人が多いのかもしれませんが、社内で色々な資料や議事録を目にしたときに「えっ・・・?」と思うこともしばしば。

誰がなんて言ったということを一言一句記録した発言録のような議事録や、エクセル方眼紙やネ申エクセルみたいなものとは、おさらばしたいものです。あんなものは低生産性の権化です。

まとめ

というわけで『コンサル一年目が学ぶこと』というタイトルの本だったのですが、実は中身はコンサル一年目だけに有用な内容ではなく、オフィスワーカーに広く遍く適用できる実務知識と思考法を紹介した書籍でした。

今の部署には部下も後輩もいませんが、部下や後輩がいたら迷わず進めたくなる本でした。

本書の内容はあくまでちょっと概説的というか、詳細に渡って解説するような感じではありませんが、各章の最後にもっと詳しく知りたい場合の参考書籍が紹介してある点が◎です。

個人的には、本書で紹介してある書籍のうち、以下の本を読んでみようと思っています。

  • 齋藤嘉則『問題解決プロフェッショナル』
  • 三谷宏治『観想力ー空気はなぜ透明か』
  • 牧田幸裕『得点力を鍛えるー「やらないこと」を決めて努力を最適化する技術』

読んだらまた当ブログでご紹介しようと思います。

それでは、また。

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